主要7社の月額料金と取扱規模

読み放題サブスク7社は月額550円から1,500円まで幅があり、読める対象は雑誌・マンガ・活字の一般書籍・音声のオーディオブックの4領域に分かれます。最安を選んでも読みたいジャンルが違えば無駄になるため、対象を決めてから同じ土俵で比べるのが選び方の鉄則です。

サービス 種別 月額料金(税込) 初回無料体験 対象の規模
楽天マガジン 雑誌 597円(Web申込) 31日間 4,000誌/15,000冊以上
dマガジン 雑誌 580円 31日間(公式サイト申込) 2,400誌以上(4,300冊以上)
シーモア読み放題 マンガ中心 780円(ライト)/1,480円(フル) 7日間(1回限り) ライト93,961冊/フル235,295冊
BOOK☆WALKER マンガ中心 836円(マンガ)/1,100円(MAX) 14日間 マンガ3万冊以上+マンガ誌90誌以上(MAXは2万冊以上を追加)
ブック放題 雑誌・マンガ 550円 最大1ヶ月 雑誌800誌以上・マンガ65,000冊以上・旅行ガイド600冊
Kindle Unlimited 書籍(マンガ・雑誌も) 980円 30日間 合計500万冊以上
Audible 音声 880円(スタンダード)/1,500円(プレミアム) 30日間 スタンダードは毎月1冊、プレミアムは数十万以上が聴き放題

各社の守備範囲は明確に分かれます。Kindle Unlimitedは書籍・マンガ・雑誌合計500万冊以上と群を抜く総数を誇り、Audibleは目ではなく耳で読み進める独自の音声体験を提供します。

雑誌2社の差は誌数と台数

週刊誌や月刊誌を日常的に読むなら楽天マガジンとdマガジンの2択。紙の雑誌1冊分の出費で、最新号からバックナンバーまで手元に揃います。

楽天マガジンは4,000誌以上を配信し、誌数の多さが強みです。料金はWeb申込の月額597円のほかに、次の選び方があります。

  • 年額プランは5,980円で、月額契約より年間1,184円安く、月あたり約498円まで下がります
  • 楽天モバイル契約者は10%引きの月額537円・年額5,382円で使えます

dマガジンは2,400誌以上と誌数では及びませんが、同時にログインできる端末は楽天マガジンの7台を上回る最大10台なので、家族で共有したい世帯に向きます。年額割引はないため、1年続けて読むなら楽天マガジンの年額のほうが月あたりは安く済みます。愛読誌がどちらで読めるかは、公式の配信誌一覧で確かめてください。

読めるバックナンバーの冊数は雑誌ごとの配信期間で異なるため、過去号の長期保存を当てにせず配信終了日を確かめておきましょう。

ブラウザ専用のシーモアとマンガ誌90誌のBOOK☆WALKER

マンガ特化で探すなら、シーモア読み放題とBOOK☆WALKERが有力候補。両者は閲覧環境や配信ジャンルの構成が対照的です。

サービス(プラン) 月額料金(税込) 対象作品の規模 閲覧環境・制限
シーモア読み放題 ライト 780円 93,961冊(ライトノベルなど一部ジャンルを除く) ブラウザ専用
シーモア読み放題 フル 1,480円 235,295冊(全ジャンル) ブラウザ専用
BOOK☆WALKER マンガコース 836円 マンガ単行本3万冊以上+マンガ誌90誌以上 アプリに追加できるのは150冊まで
BOOK☆WALKER MAXコース 1,100円 マンガコースの内容+ラノベ・文芸など2万冊以上 アプリに追加できるのは150冊まで

ライトノベルなど、ライトでは対象外になるジャンルまで幅広く読みたいなら、フルの235,295冊が候補になります。少年・青年・少女マンガ中心なら月額780円のライト(93,961冊)で十分であり、フルを選ぶと割高になります。

注意すべきは閲覧端末の制限です。シーモア読み放題はスマホ・タブレット・PCのWebブラウザ専用で、購入済み作品を読むコミックシーモアの本棚アプリでは閲覧できず、オフライン読書も困難です。

BOOK☆WALKERは単行本3万冊に加え、90誌以上のマンガ誌やゲーム誌・声優誌を配信している点が独自の特長。連載誌を追いたい読者に向きますが、シーモアフルほどの作品規模は期待できません。

月額1,100円のMAXコースに切り替えると、ラノベや文芸、新文芸、実用書など2万冊以上が加わり、ラノベ好きには有力な選択肢になります。

ソファに寝転んで本を読んでいる様子

活字本を浴びるように読むならKindle Unlimited

ビジネス書や実用書、小説などの活字本を毎月読破したいならKindle Unlimitedが有力候補。配信タイトルは書籍・マンガ・雑誌合わせて500万冊以上ですが、ジャンル別の内訳は非公表のため活字本の冊数は不明です。連載マンガ誌の最新号や音声読書には非対応です。

月額980円で読めるのは読み放題の対象に入っている本だけなので、目当ての作品が対象かどうかを先に確かめておくことが前提になります。スマホやPCのKindleアプリでも快適に読めます。

注意点はライブラリの保存上限。ストックできるのは最大20冊までで、上限に達したら読み終えた本を返却して新しい本を借りる、図書館の貸出に近い利用スタイルです。

Audible(聴く読書)

移動中や家事の最中に両手と目を解放して本を聴きたいなら、音声配信のAudibleが唯一の候補。プロのナレーターや声優の朗読で、活字を追えない時間帯でも耳からインプットできる手軽さが魅力です。

駅のホームでヘッドホンを着けて立つ人の後ろ姿

月額880円のスタンダードは、毎月すべての作品から1冊を選んで聴く仕組みです。聴き放題ではないうえに、次の2つの制約があります。

  • 選んだ作品は会員期間中しか聴けず、退会後も残したい作品は単品購入が必要です
  • その月に1冊を選ばなかった場合、選ぶ権利は翌月へ繰り越せません

権利の消滅を気にせず聴きたいなら、月額1,500円のプレミアムプランが無難です。数十万作以上が冊数制限なく聴き放題となり、Audible Originalを含む全ポッドキャストも追加料金なしで聴けます。単品購入は無料になりませんが、会員割引は適用されます。

ブック放題

固定費を抑えつつ雑誌とマンガを1契約でカバーしたい人には、月額550円のブック放題が役立ちます。雑誌800誌以上、マンガ65,000冊以上、旅行ガイド600冊までを1契約でまとめて読める構成が独自の強みです。

無料体験で読める範囲にはジャンルごとの線引きがあります。初回登録者は登録日から翌月の登録日前日まで最大1ヶ月間無料で試せますが、冊数を気にせず読めるのは雑誌だけ。マンガとマンガ雑誌には非公表の閲覧冊数上限があり、気にせず読みたいなら無料期間中でも有料登録が必要です。

支払完了後の返金には応じてもらえず日割り計算もないため、登録日から翌月の登録日前日までのサイクルを事前に確かめておきましょう。

端末台数とオフライン対応の落とし穴

外出先での読書を快適に楽しむには、アプリでのダウンロード保存と利用端末の台数制限を前もって確認しておくべきです。専用アプリの対応有無が利便性の分かれ目です。

サービス 対応デバイス 同時に使える端末 オフライン対応
楽天マガジン スマホ・タブレット・PC 最大7台(スマホ・タブレット5台+PC2台) アプリ限定で対応
dマガジン スマホ・タブレット・PC 最大10台(dブックの利用端末を含む) ダウンロード閲覧対応
シーモア読み放題 スマホ・タブレット・PC 同時閲覧不可 非対応(Webブラウザ専用)
BOOK☆WALKER ブラウザ・スマホアプリ 記載なし ダウンロード閲覧対応
ブック放題 スマホ・タブレット・PC ブラウザ同時1台・アプリ最大5台 記載なし
Kindle Unlimited Kindle端末・スマホ・PC 記載なし ダウンロード閲覧対応
Audible スマホ・PC等 記載なし ダウンロード再生対応

楽天マガジンの7台はパソコン2台を含んだ上限なので、スマホとタブレットだけで使う家庭では5台で頭打ちになります。

アプリ課金で高くなるのは楽天マガジンとBOOK☆WALKER

Kindle UnlimitedとAudibleはWebでもアプリでも同額。上乗せが起きるのは楽天マガジンと、BOOK☆WALKERのマンガコースだけ。

サービス・プラン Web申込(月額) アプリ決済(月額) 差額・決済条件の違い
楽天マガジン(月額) 597円 710円 アプリ決済が月113円高い(ポイント対象はWebのみ)
BOOK☆WALKER(マンガ) 836円 840円 アプリ決済が月4円高い(MAXは同額)
Kindle Unlimited 980円 980円 差額なし(共通請求)
Audible(スタンダード) 880円 880円 差額なし(Webはアカウント、アプリはストア)

最も差が大きいのは楽天マガジンで、アプリ内課金を選ぶと年間1,356円多く払うことになります。楽天ポイントの支払い・進呈もWeb申込だけが対象なので、アプリから申し込む理由は見当たりません。

無料体験の自動更新と解約ルールの落とし穴

無料体験を試す際は、課金が始まる時点と解約の窓口を前もって把握しておく必要があります。

サービス 初回無料体験 課金が始まる時点 解約の窓口
楽天マガジン 31日間(アプリ申込は次月同日まで) 無料期間の終了後 マイページ
dマガジン 31日間(規約上は7日間) 32日目 公式サイトのWeb手続き
シーモア読み放題 7日間 7日目の23:59を過ぎた時点 読み放題専用の解約ページ
BOOK☆WALKER 14日間 終了前24時間以内(解約は終了日前日まで) マイページか各ストアの定期購入設定
ブック放題 最大1ヶ月 翌月の登録日 会員情報ページ
Kindle Unlimited 30日間 無料期間の終了後 Amazonアカウントサービス
Audible 30日間 無料期間の終了後 公式サイトのアカウントページ

解約導線で注意したいのがiOS版のBOOK☆WALKER。アプリ内に解約ボタンがなく、Apple IDのサブスクリプション設定から解除する必要があります。

dマガジンやブック放題は月の途中で解約しても日割り返金は一切なく、楽天マガジンも自己都合によるキャンセル・返金には応じてもらえないため、継続しないと決めた時点で早めに手続きを済ませておきましょう。

目的別の着地点

読み放題を選ぶ核心は、読みたいものがそのサービスの対象に入っているかどうか。読む種類ごとのおすすめは次のとおりです。

  • 雑誌を1年続けて読むなら、年額5,980円の楽天マガジン
  • 雑誌を家族の多くの端末で読むなら、最大10台のdマガジン
  • ビジネス書や小説などの活字本なら、Kindle Unlimited
  • マンガをジャンルを問わず幅広く読むなら、シーモア読み放題フル
  • 連載マンガ誌やラノベを読むなら、BOOK☆WALKER
  • 雑誌とマンガを安く1契約で読むなら、月額550円のブック放題
  • 耳で聴くなら、Audible

7社のなかで総合1位は決められず、何を読むかで選ぶのがおすすめです。